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【出所者の社会復帰の困難さ】満期出所者の2人に1人が5年以内に再犯を!

生き直しがなぜ満期出所者を支援しているかについて数字も含めてお伝えしようと考えております。

まずは出所の仕方についてお話します。出所の方法としては2通りあると言われ、仮釈放と満期出所があります。

仮釈放は刑期満了前に仮に釈放されるとこととされ、一定の条件が付けられています。

具体的に言うと、懲役3年の刑期の人が4か月早く出られる制度です。

ただ本来は刑務所にいなければいけないので、下記の図のような4つの条件が付けられています。

それに対して、満期出所というのは、刑期満了後に釈放されることとされていいます。

具体的に言うと懲役3年の人が3年みっちりお勤めして出てくるということです。

仮釈放と満期出所の割合としてはだいたい半分ぐらいの割合となっています。 ただ、仮釈放と満期出所での出たあとの苦しさがだいぶ違うので次に見てみようと思います 。

仮釈放の場合、条件にもあるとおり、帰住地(住むところ)が必要なので、まずは家があることが前提となります。帰住地については、家族だったり更生保護施設だったりがなることが多いのが現状です。

それだけではなく、身元引受人(家族等)もいて、さらに保護司の先生の面談や保護観察官がいたりと、出所後に支援をしてくれる人が多数います。

これに対して、満期出所の場合には、まず住む家もなく支援する人もいない人が多いので、ほぼホームレス状態で出所してくることになります。

刑務作業でも満足の得られる金額をもらっておらず、刑務所内での備品購入で刑務作業費を使ってしまい、1年で1万ぐらいしか手元にない出所者もおり、懲役3年でも3万しか手持がない場合もあるそう。

さらに仕事をしようとハローワークに行っても住所がないと

「まず住所を作ってから来てください」

と言われることも。

結果的に家もなくお金もないので、再犯への道を考えてしまう満期出所者が多いのが現状です。

令和元年度の犯罪白書によると5年以内にどのぐらいの出所者が刑務所に戻ってきているかを調べており、満期出所者の5割近く、つまり

「2人に1人」

が5年以内にまた犯罪をし刑務所に戻ってきているという統計が出てきています。

これに対して仮釈放の方は3割近くが5年以内に再犯をしており、満期出所者に比べての再犯率は低いと言えます。

さらに、よく調べると出所時にどこに行くのか(住む場所)についてのアンケートを取っており、令和元年から5年前、つまり平成27年度の犯罪白書によると満期出所者のうちで家がないと回答した割合がなんと53.1%で満期の人が5年以内に再犯した割合とほぼ同じという結果に。

ここであくまで統計上の仮定ではありますが

「満期出所者の中で家がない方が5年以内に再犯をしている」

ということが言えるのではないでしょうか?

やはり家がない方や支援がない方が再犯をしやすいというのは統計上明らかと言って過言ではないと思います。

なので、生き直しではこういった家がない満期出所者に家を提供し環境を整え、支援をするということをしていきたいと思っております。

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