【刑務所でコロナ】刑務所でコロナウイルスが発生したら?
最近
「刑務所でコロナウイルスが発生してしまったらどうなるのか?」
そんな質問を受けることが多かったので、今回は刑務所内の医療体制も含めて考察していきたいと思います。
ざっくりと話すと、もし刑務所でコロナウイルスが発生した場合には、即クラスター(集団感染)が発生し、即オーバーシュート(爆発的な患者増加)が起こります。
刑務所では一部を除き雑居房といって6~10人部屋で過ごす部屋に入れられるのが一般的なので、例えばそこで1人でもコロナ感染者が出てしまった場合、すぐに全員がコロナに感染するという結果になってしまいます。
ではなぜこのように刑務所では感染がおこってしまうのか?まずは施設の体制に焦点をあてて考察してみます。
まず刑務所の受刑者が過ごす部屋には大きく分けて独居房と雑居房の2つがあります。
万が一誰かがコロナに感染してしまった場合、独居房に隔離すればいいだけではないか、とも考えられますが、すべての受刑者が独居房に入れるほどの数がないというのが現状です。
例えば、府中刑務所の場合には、2018年12月末の時点での受刑者が1871人ですが、独居房の数が700~800しかなく、ほぼ既存の受刑者で埋まっているそう。なので
1000人の受刑者は雑居房にいざるを得ない。
となると感染拡大を止めることはできず、1人でもコロナが出てしまった場合にはほぼ刑務所全体で感染が広がり簡単にオーバーシュート(爆発的な患者増)が起こってしまう。
さらに脱獄させないため喚起をする設備もなく、暖房も北海道の刑務所にしかないので、環境的にも最悪な状況にあるといえるかもしれません。
当初は防犯上の理由からマスクをつけることすら禁止となっておりましたが、現在はマスクをつけていいことになっています。
しかし、それでも、使い捨てのマスクではないため、環境的にいいかどうかは何とも言えないというのが現状です。
以上、刑務所でコロナウイルスが発生したら?ということについてのコラム的なものを書いてみました。ご参考にしていただければ幸いです。